近年,センサ技術やMEMSの発達により無線インタフェースを備え,人が携帯したり,装着できるサイズのセンサデバイスが登場し始めています.一方,現状のセンシングの分野はそういった技術を活用せず,大規模で粒度の粗い据え置き型のインフラセンサに情報収集を頼っており,きめの細かい計測は不可能な状態が続いていました.たとえば都市空間においては,近年生活環境が急激に変化しており,局所的な集中豪雨,過密交通網の障害,都市型火災,不審者の出没情報など局所的かつ突発的な環境の変化が起こりえます.急激な環境の変化を検知できず,毎年多くの痛ましい事故や事件が起きているのも事実です.本課題を解決する研究領域をHuman Probe(人間による計測)と名づけ,ヒューマンプローブ研究会として活動を行っていきます.人が持ち歩くセンサを活用し環境や自分自身を自ら計測し,グループで共有することでセンシングの粒度を向上できます.またプライバシ等の問題を解決することで,多くの応用分野への展開が可能になります.
